2020.11.3

【豆知識】みんな大好き♡「ビビンバ」の起源や歴史をサクっと解説!

韓国料理の中でも人気の高いメニュー『ビビンバ』。
色々な食材が入っていて、おいしい上に栄養も高いのが嬉しい一品です。
そんな人気の『ビビンバ』の歴史や起源をご紹介します!

◎ビビンバってなに?

ビビンバ(비빔밥)とは、「(비빔)=混ぜる」+「パッ(밥)=ご飯」の合わさった意味で、『混ぜご飯』を指す言葉です。この言葉通り、ご飯と様々な食材を混ぜ合わせた料理のこと。少量のごま油とコチュジャンも一緒に混ぜ合わせることで、味にアクセントを加えます。その種類はたくさんあり、内容はその都度変わりますが、主に野菜やナムル、肉、韓国のり、卵などをたっぷりと乗せます。魚介類や味噌などを乗せる場合もあります。
肉に野菜、ご飯と一度に取れる食材が豊富で、炭水化物、タンパク質、食物繊維など栄養バランスも抜群なので美容と健康にもいいメニュー。幅広い年代に人気なのも納得です。
具の種類や中身などが変わると味わいもぐっと変化するビビンバ。食べ比べてお気に入りを見つけるのもオススメです。

◎どんな時に食べる?

もともとは韓国の家庭で食べられていたビビンバ。家にある余った野菜をご飯の上に乗せて、混ぜ合わせて食べられるので、残りものの食材を消化するのにうってつけのメニューだったんですね。残ったご飯にコチュジャンやナムル、ごま油などを混ぜるだけで、ちょっと小腹が空いたときに食べられる。その手軽さは、日本で言うお茶漬けのようなものかもしれません。

かつて韓国では大みそかにビビンバを食べる習慣があったそうです。ナムルなどの余った食材を次の年に持ち越さずに片付けたい、という人々の考えが想像できます。おいしく残り物を食べられるビビンバは、家庭の救済メニューだったのかもしれません。

今では高級食材をはじめ、石焼ビビンバなど色々な味や食べ方を楽しめるお店がたくさんあり、外食時にも重宝されています。家族でも、友人同士でもわいわい食べられるメニューです。食材が多く彩り豊かなビビンバは、めでたい席や楽しい食事にもうってつけですね。

◎ビビンバの起源・歴史

ビビンバの歴史は諸説あり、いまだにハッキリとわかっていない部分も多くあります。その中でも、いくつか興味深い説をご紹介します!

【大晦日の料理だった説】

上記にもある通り、大晦日に残り物を片付けるためにビビンバを食べる説です。専門家の中には、この風習こそビビンバの発祥なのではと考える人もいます。家庭料理からたくさんの種類のビビンバが誕生したのかと考えると、おもしろいですね!

【宮廷料理から来ている説】

ビビンバはかつて「骨董飯」という名前でした。この「骨董飯」が文献で最初に見られるのは1800年代末期にまとめられたとされる「是議全書(시의전서)」で、そこにほぼ現在の作り方と同じ内容が記されています。そのため、この「骨董飯」は宮廷料理のひとつに数えられています。

宮廷から生まれたという説は他にもたくさんあり、学者によって色々な説が提唱されています。王に急な来客があった際に、ご馳走を準備する時間がなかったために一品料理として出したという説や、戦いの際に王様が宮中から避難した時、充分な食事を準備できなかったためにごはんとナムルを共に出したという説などもあります。現在は身近なビビンバですが、元は宮廷料理だったと考えるとなんだか贅沢な気持ちがしますね。

【畑仕事の昼食だった説】

畑仕事をしていた農民の食事からビビンバが誕生したという説もたくさんあります。

農民が畑仕事をする際に、いくつも器を持っていくことができなかったため、ご飯の上にナムルなどの食材を乗せ一品にしたという説。これは、日本で言うお弁当のような考え方ですね。また、農繁期にゆっくりと食事ができる時間がなかったために、手早く食べられるようビビンバが生まれたという説もあります。

器をいくつも用意しなくていい手軽さと、一品でたくさんの栄養が取れるという点で優れたメニューだったのかもしれません。働く人の頑張りを応援する食事だと考えると、また一層味わい深く感じられますね。

【祭祀後の食事だった説】

日本で言う「お供え」のように、韓国でもご先祖さまをお祭りするためにたくさんのご馳走を作ります。そして、祭祀が終了後はみんなで分け合って食べます。この、お供え物を参列者たちが食べる「飲福」の習慣からビビンバが誕生したという説があります。

祭祀には大勢の人が来るので食器が足りず、大きな丼にまとめて盛り、それをご飯の上に少しずつ取って食べる形式がビビンバの始まりなのではないかと言われているのです。今でいう「大皿料理」のような形でしょうか。めでたい席で生まれた料理だと思うと、ビビンバのあの鮮やかな、盛り付けも納得できますね。

 

このようにビビンバの起源には様々な説があり、未だにどれが正解なのかは解明されていません。しかも、ここに挙げたものの他にもまだまだたくさんの説があります。

現在ではすっかり人気の韓国料理として定着したビビンバですが、その始まりはまだまだ謎に包まれた料理なのです。

◎ビビンバの有名な土地は?

このようにビビンバの歴史には様々な説がありますが、韓国には最もビビンバが盛んだという縁の深い地域があります。それは、朝鮮王朝の発祥の地とも言われ、長い歴史を持った土地「全州(チョンジュ)市」。山と海に囲まれ、食材が大変豊かな土地です。韓国の名物料理が多く、現在は700軒以上の韓国伝統家屋が立ち並ぶ全州韓屋村などもあり「食の都」と呼ばれる場所です。

名物グルメが多い食の都全州市で最も有名な料理が、「全州ビビンバ」。全州ビビンバはかつて宮廷にも献上されており、朝鮮3大料理のひとつにも数えられました。現在は韓国の無形文化財にも登録されているんですよ。

宮廷料理とあってたくさんの色とりどりの具が入っており、豪華な一品です。また、真鍮の器を使用しており、贅沢な食卓を体験できます。

陰陽五行説に基づいた食材を使用しているのが特徴で、 具材の色合いや味付けから「五色五味」と表現されています。シャキシャキのもやしを始めとした、地元で採れる食材をふんだんに使っていて、他の地域で食べるビビンバよりもかなりボリューミーな一品です。

全州では毎秋に「ビビンバ祭り」が開催されており、日本からもたくさんの観光客が訪れます。ビビンバ好きなら一度は行ってみたい場所ですね。

また、この「全州ビビンバ」の他にも、「晋州(チンジュ)ビビンバ」「海州(ヘジュ)ビビンバ」という「朝鮮三大ビビンバ」と称されるビビンバがあります。地域が違えば、味わいや盛り付け、大切にしている部分も異なります。その地域の文化と共に味わうと、より一層ビビンバを楽しめることでしょう。

 

いかがでしたか。親しみやすい韓国料理として日本でも人気の高い「ビビンバ」。

歴史や起源もさまざまで、知れば知るほどその奥深い味わいに気付くかと思います。宮廷料理でもあり、家庭でも親しまれているビビンバ。メニューによって味も彩もさまざまです。ぜひ食べ比べて、自分好み逸品を見つけてみて下さいね。

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